このページで紹介している方法はあくまで一例である。他にも同様の結果になる設定はあるだろう。
リアル系の空をとにかく早く作りたい場合は、アドオンを使う方が良い。
空を作るアドオンは複数あるが、私がおすすめするのは Real Sky だ。太陽、空、雲を作れる。ただし星と月は作れない。
現実から光を参照しているので一番リアルだろう。ただし日が沈むなどアニメーションがほとんどできない。
blenderがあるフォルダ > blender3.0 > 3.0 > datafiles > studiolights > world にBlenderがデフォルトで用意しているHDRIがある。
それ以外で私は Poly Haven を利用している。CC0ライセンスのため、管理が楽だからだ。
Shader Editor に移動し、以下のノード構成を作る。
HDRI を読み込む
アドオンや HDRI を使わないのならこれが一番リアルだろう。Nishita が細かく設定できて便利なのだが現在は Cycles のみだ。
Eevee でアドオンを使わず細かい空を作りたい場合、自由な色の空を作りたい場合、私は以下の設定を使用している。
※解説アニメの色が飛び飛びになっているのはgif圧縮のため
前述したノードだけでは太陽がない。また、 Sky Texture を使う場合でもライティングに寄与せずに「見た目だけ」太陽の大きさを変えたい時もある。
動作
カメラ > Sunライト(カメラの位置のChild Of) > Sphere(太陽にChild Of)
Sphere に Emission マテリアルを追加する。
Sphere の大きさを変えたり距離を変えることで、見た目の太陽の大きさを調整できる。
Sphere 自体の光については、Eevee では Emission マテリアルは他のオブジェクトを照らさないので、そのままで問題ない。
NASA などのサイトから画像をダウンロードして Sphere のマテリアルで貼り付ける。
Shade Smooth にしておく。
月の位置の設定方法は太陽のコンストレイントと同じ。
リアルなものを作りたければ HDRI を使う。NASA などが公開している画像を使う。以下の画像は360度対応しているため、アニメーションにも使える。
参考: 背景用HDR宇宙素材配布 | CGBeginner たてはま
参考動画: How to Make Photorealistic Clouds in Blender - Iridesium - YouTube
適当な直方体などのオブジェクトに以下のマテリアルを設定する。(Material Output の Volume に繋ぐことに注意)
Eevee はレンダープロパティの Volumetrics の Tile Size を下げ、 Samples を増やし、 Volumetric Lighting Shadow にチェックを入れる。 Eevee でも Cycles でも負荷が高い。
Cycles では非常に重いため、 Volume Scatter の代わりに Emission を付ける方法もある。しかし God Ray はできなくなる。