3DCGでひたすら歩き続けるループアニメ「もりへつづくみち」の制作室 動画編

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3DCGでひたすら歩き続けるループアニメ「もりへつづくみち」の制作室 概要

3DCGでひたすら歩き続けるループアニメ「もりへつづくみち」の制作室 音楽編

この動画を作ろうと思ったきっかけ

以下のような3Dループ動画を見たからです。

良い感じに不思議な雰囲気を感じたので、私も作ろうと思いました。

しかし、こういった3Dループアニメを表すジャンル名はわかりません。そもそも大勢の間で具体的に定義されていないのかもしれません。ジャンル名が分からないと他の動画や作り方などを検索しにくい、自分が発信しても検索されにくい。

基本情報

カメラの画角:水平視野60° アスペクト比16:9

フレームレート:24fps

ループサイクル:1分(1440フレーム)

Blender上の500mを進む。

アニメーションをループさせる仕組み

最初と最後のフレームを違和感なく繋がる(画面の見た目が同じ)ようにしなければなりません。

大まかな構成

カメラ

Y軸に対して等速移動

奥のオブジェクト

カメラの位置を(オフセット付きで)コピーする。

要するにカメラが前に進めば奥のオブジェクトも前に進みます。カメラと奥のオブジェクトの距離は固定。無限遠の表現。

地面

Y軸の幅は500m。それをArray Modifierで奥のオブジェクトを貫通するまで並べました。

地面から生えてくる木

100m間隔に10本あります。手前の木が見えなくなったら、奥の方の地面の下に瞬間移動し、新しく生えてきます。

作るきっかけになった動画でも、地面からオブジェクトが生えてきます。

地面の奥行は有限なため、どうしても、カメラが移動すると、端が近づいてきて、見た目が変わってしまう。

それを防ぐ案。

最奥のオブジェクトで隠す

最奥の地面を曲面にする(徐々に-Z方向にそらせる。)

オブジェクトの作成

Blender Pythonを使って自動化しました。

正多面体の大きさなどを変えつつ組み合わせて表現しました。

ライティング

太陽の動きをシミュレート

1分で昼夜がループします。ちゃんと「緯度」と「経度」と「日にち」から太陽の見かけ上の位置を求めています。

計算式は複雑ですが、microsoft copilotに頼んだら、一発でコードを書いてくれました。

Blender Pythonを利用し、1フレーム枚にキーフレームを打っています。

コレクション、グレーディング

Blender上でのレンダリングでは暗かったので、ポストプロセッシングで明るさを上げました。色相の変更はしていません。もし良い感じにできれば、さらに美しい雰囲気になったでしょう。

その他

3Dシーンのレンダリングには、12時間ほどかかりました。exrファイルで出力したので、ファイルサイズは約5GB。

レンダリング自体は2024年12月に終わったけど、音楽の完成が2025年2月になりました。

検索用キーワード

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